
1.世界幸福度報告書
世界幸福度報告書で2012年2013年と世界1となったのはなんと、デンマークです、これは国民総生産などの指標とは異なる、
ぞれぞれの国民の主観的な判断を反映している結果です。
デンマークの世界幸福度順位は、2015年にはスイスやアイスランドに次いで3位、2016年には再度1位となりました。
2017年度のランキングでは1位はノルウェー、2位がデンマーク、3位アイスランド、スイス、フィンランド、
オランダ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、スウェーデンと続きます、北欧諸国が多いのに驚かされます。
日本はというと51位となります、国民の幸福度はお金では向上しないのではと思います。
2.デンマーク発祥のヒュッゲという考え
北欧の国が幸福度を高いと評価される原因としては福祉の充実が挙げられます。
小学校で習った記憶があるかと思いますが、「ゆりかごから墓場まで」と言われる福祉が充実しているという事です。
デンマークでも福祉は充実しており、教育費、医療費、介護費も無料です。
その代わりに税金は非常に高く、車の購入に関してはなんと登録税として150%の税金というので、
新車代金の半額を税金として収めるという事にもなります。
半面、厳しい自然環境にあり日照時間の非常に短いデンマークの人々の暮らしは、ふとすると気分がふさぎ込んだりする事も多いのではと思います。そんな中日々暗くならずに明るく前向きに、人生を楽しんでいこうという努力が結果「自分たちは幸福」という気持ちにつながるのではとも言えます。
その中でデンマークには「ヒュッゲ」(hygge)という言葉があります、
日本語に無理矢理に置き換えるとすると「大切な家族や親しい友人知人と共にほっこりした時間を過ごす」という意味合いになるようです。
例えば、寒い冬の夜に親しい友人たちとキャンドルの明かりの下でおしゃべりを楽しみながら料理を食べ時間を過ごす。など
一説によるとヒュッゲの語源は「巣ごもり」という言葉であるとも言われます、長く暗い冬、我が家にいることが多くなる時期ですが、
そんな我が家を快適に楽しく過ごすための創意工夫がヒュッゲという思想を産み出したのかも知れません。
そこにある考えは、単にものを買いましょうとか、家具を新品に買い替えましょうと言う考えではないという事です。
まとめ
ヒュッゲは誰でも実践できる
「ほっこりとしたくつろぎ」を意味するデンマークの思想「ヒュッゲ」は2016年ごろ世界的な流行語となっています、書店にもヒュッゲを取り上げたものがコーナーとしてあるくらいです。
近年の傾向として、ヒュッゲを取り入れた商品の紹介「紅茶、暖炉、電球、パン」など、これが「ヒュッゲ」ですというような消費を促す情報があふれています。
本来の意味としては、何かものを購入すればヒュッゲであるとか、お金でヒュッゲが手に入るという事ではないと言う事のようです。
大好きな人との、今ある暮らしを楽しむ時間、光が降り注ぐ明るい気持ちの良い部屋、お気に入りの家具や日用品で囲まる生活で感じる「ほっこり」した気分を表す意味です。
一人ひとりが「暮らしの豊かさ」を作り出す創意の中にこそ手に入るものと言う事です。
「ヒュッゲとは、日々の暮らしのなかで喜びを見つけること。それこそ、私たち北欧人が決して無くしてはならないと思っている、
大切なライフスタイルなのだ」と世界的住宅関連WEBのスェーデン編集記者が主張されております。
この意見には一見の価値があるかと思います。